F1 最終戦です。
来シーズン、チーム名がかわるところがあります。それは、トロロッソです。
最近、ようやくチーム名の変更が承認されました。チームのオーナーは変わらないだけに特に大きな問題にはならず、シーズン途中でもなかったことですし、来シーズンからのチーム名変更にはどのチームからもクレームはなかったと思われます。
チーム名が「アルファタウリ」にかわります。
このチーム名は、レッドブルのブランドの一つで、このブランドの知名度をあげるためにチーム名の変更となりました。トロロッソもイタリア語でレッドブルを意味することでトロロッソとなっていました。もともとトロロッソがイタリアのチームだったこともあって、イタリア語でレッドブルを意味するトロロッソに落ち着いた経緯があります。
ところでレッドブルがもともとF1に参戦していたイタリアのチームを買収したところからトロロッソになっています。買収されたチームは久しぶりに思い出してみると、私にとっては懐かしいチームです。イタリアのチームでミナルディというチームでした。
ミナルディというイタリアのチーム。若手を育ててトップチームへの登竜門的なチームでした。マシンもそこそこいいものを作ります。予算が厳しいこともあって表彰台を狙えるチームではありませんでしたが、コースによってはポイントは狙えるだけの力はチームにはありました。
そして、新人の発掘は定評があります。
このチームで1年または2年経験してトップチームからいい評価を得たドライバーは上位チームへと進んですばらしいキャリアを得ていた流れがありました。
そんなイタリアの文化を持ち、若手育成をしつつF1の世界でチームを運営していたミナルディをレッドブルが買収して、レッドブルの姉妹チームとして今は運営されています。トロロッソになってからは、ベッテルがレッドブルに昇格し、そして今はフェラーリのエースドライバーです。
このトロロッソ。チームとしてはシーズン順位最高が6位です。
今回、このトロロッソがブラジルでの好成績によって5位を狙える位置にいます。決して簡単なほどの点数差ではありません。それも相手はルノーワークスです。しかし全くチャンスがない訳でもなく。今回の両チームのポイント次第ではトロロッソというチーム名での最後のレースで、チームの年間成績で5位という結果があるかもしれません。
5位や6位といいましたが。この順位はチームにとって大きな意味があります。
F1での興行収入から分配されるお金がチームの順位にあわせて分配されるからです。チームは自らの力で、ドライバーの力で様々なスポンサーを見つけて、チームを運営しています。
運営にはお金がかかります。そんな中、年間順位でチームへの分配金がかわる。潤沢にスポンサーマネーがあったとしても、別に資金がはいることは来シーズンの開発など大きな意味があります。
トロロッソとしての最後のレース。そして来シーズンへのチームを運営する上でも手にしたい資金。名誉と資金。この二つをかけてルノーとトロロッソの両チームの駆け引きを見てレースを見るのも今回の注目できるところかと思います。
決してひっくリかえすには厳しい点数ではありますが。ルノーがポイントをとれないようなことがあり、トロロッソがブラジルのような結果になるようであれば。トロロッソにとってすばらいいシーズン結果となります。
がんばれ トロロッソ(ミナルディ)。
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