パンケーキとホットケーキは同じもの?見分け方を完全解説
お題「#おうち時間」
小麦粉や卵、砂糖などを混ぜてフライパンで焼き上げる「ホットケーキ」と「パンケーキ」。同じもの?違うもの?この二つの食べ物はどのような違いがあるのでしょうか?調べてみると意外な歴史も判明しました。
「パンケーキ」と「ホットケーキ」。どちらも小麦粉を生地にして焼く料理です。
ここ数年で名前を聞くようになったイメージがある「パンケーキ」ですが、いろいろなお店で食べることができるようにになりました。スイーツメニューの定番になってきましたね。カフェや喫茶店のスイーツメニューの定番になったコーヒーや紅茶にあうセットメニューだけではなく、パンケーキの専門店も増えてきて、いろいろなおいしいパンケーキが食べられるようになりました。
パンケーキはどちらかといえば、フルーツがたっぷりで豪華な印象を持ちます。最近、いつの間にかブームになったイメージが強いです。普段なにげなく当たり前のように「パンケーキ」を食べてたり、スーパーに行って簡単にに作れる「パンケーキ」や「ホットケーキ」を店頭で目にするようになって、ふと疑問に思うことはありませんか?
「ホットケーキとパンケーキはいったい、どう違うんだろう?」と。私が幼い頃は、パンケーキという言葉(商品)はありませんでした。ただ「ホットケーキ」の記憶しかありません。ホットケーキは、メイプルシロップとバターでシンプルに甘さ、スイーツを楽しむものという感じでしょうか。スーパーで売っていた商品も「ホットケーキミックス」の印象が強いです。
どのような違いがそこにはあるのでしょうか?
全く別物なのか、それとも名称が違うだけで同じものなのか、気になったことはありませんか?
今回はパッと見ただけでは、どれが「パンケーキ」で、どれが「ホットケーキ」なのか、見分けるのはなかなか難しいのでは? ではいったい、どのような違いがそこにはあるのか?「パンケーキ」と「ホットケーキ」の違いについてご紹介したいと思います。
パンケーキとホットケーキの違い
パンケーキとホットケーキの違いですが、同じものといっていいようです。
大雑把にいってしまって。
- 小麦粉
- 卵
- 牛乳
- 砂糖
- ベーキングパウダー
使われる材料もほぼ同じで、ほぼ大きな違いが見られません。
しかし厳密にわけるのであれば、違いがあることがわかりました。
世界的にいうと パンケーキ は共通する言葉です。
それでは、パンケーキとホットケーキは何が違うのか。最近ではパンケーキは「食事用の甘くないもの」、ホットケーキは「スイーツとして食べる甘いもの」と言われることもあります。厳密にいえば違うようです。
ホットケーキはパンケーキの一種。
パンケーキのパンとは、「底の平らな鍋で焼いたケーキの総称」とのことなので、大きな意味でいえば、「クレープ」などもパンケーキと同類になります。
日本では、昔から「ホットケーキミックス」という商品がありますが、砂糖のの甘みがあって、できあがりが甘くなることから、そしてオヤツというイメージから、ホットケーキは甘いものと思われています。
一方、アメリカではブレックファーストして甘みを控えたホットケーキを食べることもあるようで、甘いパンケーキがホットケーキと一概には言えないようです。
ホットケーキは日本生まれ。それに対してパンケーキは「生地をフライパンで焼いたケーキの総称」なので、厳密に言えば、本来はホットケーキもパンケーキの一種ということになります。
「ホットケーキミックス」と「パンケーキミックス」の両方を発売している「森永製菓」は明確に二つのの商品の定義をわけています。
- ホットケーキが、小麦粉、卵、牛乳、砂糖などを混ぜて、フライパンなどで円形に焼いたもの。甘くて厚みのあるものをいい。
- パンケーキが、砂糖不使用で食事に合うようなものがパンケーキとされているとのことです。
パッケージも、ホットケーキには、バターとシロップをのせた写真が使われてて、パンケーキのほうには、トマトや生ハムなどの具材をのせた写真が使われて用途のイメージを明確にかえています。
そのため、ホットケーキは甘くて分厚いものスイーツのイメージ、パンケーキは薄くてフードのイメージが日本では定着していきました。
パンケーキの登場(上陸)
ハワイのパンケーキを参考にしたのでしょうか?東京原宿にパンケーキ専門店が次々とオープン(上陸)し、あっという間にパンケーキブームが巻き起こりました。ホットケーキではなくパンケーキという斬新なスイーツとして、生クリームやカットフルーツ、アイスクリームをトッピングした薄い生地が一般的でした。
ところがブームの出店競争の中、次第に各専門店が工夫を凝らして進化がすすみ、分厚いふわっとした、口にいれた途端溶けるようなやわらかいパンケーキが登場しました。森永製菓の商品とは違う、今では見た目も味も異なるいろいろなものが「パンケーキ」として定着することになりました。
パンケーキとは
パンケーキとは、麦粉に卵やベーキングパウダー、砂糖、牛乳、水などを混ぜた生地をフライパンで焼いたスイーツの総称です。パンケーキは、英語で“Pan cake”と書きます。パンとは「フライパンなど、底の平らな取っ手のついた鍋のこと」という意味します。フライパンなど底の平たい鍋全般で焼いたケーキをすべて「パンケーキ」となります。クレープも「パンケーキ」に含まれます。また、「お好み焼き」も、海外ではパンケーキの一種として紹介されています。「お好み焼き」の英訳するのが難しいのでしょうね。
材料は、小麦粉、卵、牛乳、ベーキングパウダーがベースで、砂糖を加えてスイーツとして食べることも、塩を加えて甘さを抑え、食事として食べることもあります。
日本人が「パンケーキ」として思い浮かべるのはおそらくアメリカ流のもの。ただ日本では、どちらかというと甘さひかえめで、厚さの薄いものをパンケーキと呼ぶケースが多いです。またデザートとしても食べられますが、甘さが控えめであることから、朝食や昼食などの軽食時に、スクランブルエッグやベーコン、温野菜、ケチャップなどと一緒に食べられることもあります。
パンケーキの歴史は古く、古代ギリシャ時代までさかのぼります。粉や水、燃料、鍋代わりの石器があれば手軽に作れるとあってすでに作られていたそうなのです。当時は小麦粉と水の生地を熱した石で両面焼いて、人々の健康と幸せを祈り、神へ捧げるものとして作られていたとのことです。18世紀には料理に関する書には、パンケーキが登場してきています。そして、19世紀頃にはいろいろな階層の人の食事として食べられるようになり食文化として定着していきました。
ホットケーキとは
小麦粉に鶏卵、砂糖、牛乳または水、ベーキングパウダーを加えた生地を用いるのが基本で、日本ではお菓子のような甘めの配合が主流です。塩やバターなどの油脂を加える場合もあります。
ホットケーキ(英語: hotcake)とは、小麦粉に卵やベーキングパウダー、砂糖、牛乳、水などを混ぜ、フライパンで両面を焼いた料理。形状としては、円盤形、または低い円柱形を指すことが多い。
ホットケーキは、パンケーキと比べると甘さがあり、より厚みを持つケーキのことをいいます。もともとはパンケーキと同じものだったそうですが、一説ですが日本での和訳が由来ともされています。
ホットケーキという言葉が生まれたのは、大正時代。
海外でいわれていたパンケーキは、日本では「薄餅」と翻訳され、その後「ハットケーキ」がいつの間にか、「ホットケーキ」と言葉の音が変化しいき、日本で定着していったそうです。英語の「HOT ホット」が、当時の日本人には「HAT ハット」と聞き間違えたのかは不明です。
1884年に「パンケーキ」が雑誌で紹介され、この薄餅は1923年に東京日本橋のデパートで「ハットケーキ」という名前で提供されたのが始まりなのだそうです。1931年に「ホットケーキ」と呼ばれるようになります。結局、由来はパンケーキだったという訳ですので、ホットケーキがパンケーキと見た目がほとんど同じも不思議なことではないのです。日本で初登場したのは甘いハットケーキだったので、ホットケーキはスイーツとして定着していきました。
またその他に、ホットケーキという名前の由来については諸説があり、ホットプレートで焼いていたのでホットケーキと言われる説や、日本で「ホットケーキミックス」を発売した会社が「温かいケーキだからホットケーキ」と商品名として名づけたことが始まりと言う説などがあるとのことです。
まとめ【結論】
ホットケーキはパンケーキの一種!
パンケーキとホットケーキですが、じつはどちらも同じものと言っていいでしょう。
パンケーキが翻訳を通してホットケーキとなり日本では定着して食べられるようになりました。
その後、最近になってからは、海外からのパンケーキが日本に上陸してからは、1枚が薄くて甘さが控えめなものをパンケーキとよび、厚くて甘いものをホットケーキとよび分けるようになったのです。
ホットケーキとパンケーキについての疑問をいろいろとご紹介しましたが、結論としては、ホットケーキはパンケーキの一種であることがわかりました。「パンケーキは甘さ控えめ、ホットケーキは甘いスイーツと思っていた人にとっては、驚きの結果だったのではないでしょうか。
これからも新しい「ホットケーキ」や「パンケーキ」が登場するのか楽しみです。そして、そのときには、二つの意味がまた違う概念、意味になるかもしれませんね。
ご一読いただき誠にありがとうございました。
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