F1 分析の時間
F1もやはり、新型コロナウイルスには巻き込まれてしまいました。
仕方がありません。全世界のスポーツやイベント、旅行すらできないだけに今年のF1がいったいどうなるのか、いろいろな情報をみつつ。待つしかありません。
どうしてもF1は全世界とのつながりが強いスポーツイベントです。ほとんどのチームがヨーロッパに本拠地があり、レースは様々な国で開催されます。ウイルス感染をF1がまき散らすことだって可能性があるわけです。その逆で、F1スタッフが様々な国、サーキットでウイルス感染する危険もあるわけです。
今、F1関連のニュースを見ていると、来年からのマシンデザインに関する大きなルール変更が2022年に変更されることで決まったようです。来年はF1にとっても大きな変革期になるはずが、今回のウイルスによって大幅に計画が狂いはじめています。
今年、来年は現状のルールでマシンも変更なしで決まりました。当面は、今年の場合はどのレースから開幕になるかわかりませんが。この間に各チーム、テストで得たデータを基に分析を重ねて、マシンのセッティングの分析やエンジンの分析、各サーキットでのベストなセッティングなどを調整する時間がたっぷりとあるわけです。
当面、3月中は各チーム、チームの本拠地の事務所等を閉鎖し、自宅待機での仕事になるようですが、再開した時から、テストで得たデータの分析に本格的に仕事が再開されます。
トップチームになればなるほど、過去のデータと今年のテストで得たデータを比較したり分析したりして、開催されるサーキットにあわせて、どんなセッティングで、どんな戦略で戦うかのシミュレーションを行います。
ですから、サーキットにきてからというよりも、事前のデータ分析によって決められた作戦、事前に決めてきたマシンのセッティングが重要になるわけです。
各チームの分析力がチームの成績につながります。昨年でレッドブルがその分析を誤り、全く速さがないレースをしたこともありました。セッティングの分析ミスです。
今年は分析する時間が、今たっぷりあります。
出遅れぎみだったフェラーリがこの、今の時間を使って分析をしてしっかり立て直してくる可能性は十分あるかと思っています。
メルセデスもそうです。エンジンに不安があるとオーストラリアでは不安視されていましたが、この期間を使って解消してくると思われます。
ホンダももちろん、この時間を使って、更にエンジン開発をすすめていくことでしょう。
ということで、F1が今年開催される時には、トップチームであればあるほど、この時間をしっかりつかって、問題点を解決し、またはさらに進化させて、信頼性の高いマシンでレースにのぞむと想定されます。だからなかなかマシントラブルではリタイヤしないでしょう。
そして、3月の開幕でありそうな、マシン信頼性不足などのリタイヤない分、今年のF1が開催された時点での各チームのタイムや成績がほぼ今年のマシンの実力を示すと思いますので、最初のレースからほぼ今年のチームの順位がみえてくるかもしれません。
レッドブル・ホンダにとって、このシナリオがよかったのか、不運になるのかは今年最初に行われるレースでの予選結果や決勝結果、もちろん、結果までの過程でどんなレース展開、予選の展開。チーム力、エンジン力がどの位置になるのかがすぐわかってしまうかもしれません。
レッドブル・ホンダの最強時代突入できるかどうか。
このウイルスでの今年F1の大きく流れがかわってしまっただけに、どんなシナリオになるか。まずはウイルス問題がどんな方向性にむかうのか見守りつつ。待つしかありません。世界が安定するのを待つのみです。じっと我慢です。
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